いわゆる「荒らし」に関する件

ニコ生考察

前書き

なんJまとめサイトに面白い記事があったので、それを元に荒らしについて考察してみたい。

ニコ生にも荒らしと呼ばれる人たちがいる。かれらの書き込みは記録として残らないから追跡のしようがないが、なんJのような掲示板となると別。

下記の記事を元に荒らしについて考えてみたい。

【ガイジ図鑑】なんJに出没していたガイジたちを解説するスレ

なんJワールド (ミラー:https://web.archive.org/web/20230220114322/http://nanj-world.blog.jp/archives/48531757.html)

異常さ

常軌を逸する内容が記されている。先方のサイトではガイジと記されているが、こちらでは「荒らし」と言い換える。

まとめサイトの性格上、笑える内容としてまとめられているが、荒らしについて考えるには貴重な資料である。

が、もはや数件とか、十数件を超えているため、全部について網羅して考察するのは不可能。それだけの人数がまとめられているのに驚きである。

特徴

荒らしに共通していえるであろう点は、“自分本位”、”自分の行為が他人から嫌がられてもかまわない”、”自分の行為が他人から嫌がられると考えない”、“同様のことを繰り返す(そうじゃなきゃ荒らしじゃない)”というあたりだろうか。

実際にこれらのなんJ荒らしを見たことがないのでどうともいえないが、“同様のことを繰り返す”というところには承認欲求的なものが潜んでいるのだろう。

少し掘り込むと、荒らし(本人はそう思っていないかもしれない)をすることで荒らしとして一般ユーザーに認知してもらうことに充足感を得ているかもしれないという点。実際、リスト化されるほどの人数がいるのだから。

人の多い場所で荒らしという手段を使えば、お手軽に承認欲求を得られる。そういう場所は貴重である。ニコ生も同じ。

自己主張とコンプレックス

さらに、ざっと内容を見て目立つのは、誹謗中傷、持論、趣味など全般についての自己主張、学歴・職業・身分などの自己のコンプレックスに関するもの。案外無意味な荒らし(本当に意味のないということ)をする系統の人は少ない模様。

前者にしても後者にしても、ニコ生配信者としてはなんとなくわかる。ニコ生も同じ。

”自己主張系”と”マウント系”、もしかすると荒らし方の手法というのは意外と少なくて、型にはまったものが多いのかもしれない。

やっぱり承認欲求とか人に認められたいというのは人間の本能だから、どの荒らしでも同じに振る舞うことになるからか?

荒らしという人たち

ちなみに荒らしに一般的にいえるのは、”自己主張系”と”マウント系”にしてもコミュニケーションを完全には放棄していないという点である。

これはニコ生の話だが、

“自己主張系”の方々は、話を聞いてあげれば延々話し続ける。

“マウント系”の方々も、話を聞いてあげれば延々議論をふっかけてくる。

荒らしというと、一見コミュニケーションなど放棄して場の空気を荒らすだけの存在という風に見えがちだが、実際接するとそうでもない。

荒らしの求めるもの

なんJのような掲示板だと相手の反応というのは書き込みとしてしか得ることが出来ないが、ニコ生のような生配信サイトであれば配信者の反応を生で見ることが出来る。多少違うだけで同じである。

なんJの場合では即効性では難しいだろうが、いわゆるアクティブユーザー数という面で反応の数などで荒らし側に利点があるだろう。

ニコ生なら、自分の書き込んだ内容が、どのように、どんな風に、配信者(本当は誰でもいいんだろうけど)へ影響を与えたかがリアルタイムでわかる点に利点ありだろう。

どちらにせよ、とにかく反応があるかないかが大事だ。

実際にニコ生の荒らしは、「配信者の困っている顔を見たい」、このあたりを重視している(荒らし本人から聞いた)。その上でさらに荒らしを行う。この「配信者の困っている姿を見たい」、というのはサイコパス的要素も感じてしまうほどだ。

ただしこれは表面上の見え方・考え方。本当の目的や理由は荒らし本人にしかわからない。

荒らしへの対応

昔から言われる荒らし対策として、「反応しない」というのがあるが、これは正しいと思う。

ニコ生で荒らしの話を延々と聞いていたら、話せばわかるどころか居着いてしまったという経験がある。

「反応しない」という選択をされると、荒らしとしては面白くないだろう。実際消えていく。

やはり反応があってこそ承認欲求は満たされる。第一、存在を無視される空間には長居したくない(そもそも人間として)。そういう意味では真逆のイメージだが繊細なのかもしれない。

結論

他人に嫌われてでも自分を満たしたい。

ネット空間というのは闇が深い。

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